「くすり」は適切に使ってはじめて有効で安全なものになります。

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kusuri_ippouka「くすり」は、私たちが用いている多くの生活用具や道具と同じで、適切に使ってはじめて有効・安全に目的を果たします。
「くすり」を正しく適切に役立てていただくために、あなたに知っ
ておいていただきたいことはそれほどたくさんありません。

「用い方」を確認してください。

「くすり」は、有効成分を目的通りに作用させるために、身体にいろいろな方法(経路)で用いられるようにつくられています。見た目には非常に似たものがありますから、どうやって用いるのかを必ず確認して間違いないように使ってください。

また、用いるときにどうやって包装からとりだすかも十分に確認してください。あいまいなまま使用することはやめましょう。

「用いる量」を正確に理解してください。

「くすり」には用いるべき、「適量」があります。たくさん使っても、少なく使っても、あなたにとって有益なことはありません。
適量は、通常「一日に用いる量」を基準にして、それを「一日何回に分けて用いる」のがよいかが「くすり」の性質によって決まっています。「もし、用いるのを忘れたときにどうしたらよいか」、これは「くすり」によって異なりますから、必ず医師・薬剤師に確認して下さい。

あなたに「処方されたくすり」は「あなたのためだけのくすり」です。

人間の身体は一人ひとり違う個性をもっています。「くすり」に対する反応のしかたは、当然人によって違ってきます。

あなたに「処方されたくすり」は、「あなたのためだけのくすり」で他の人に合うとは限りません。みだりに人にあげたり、人からもらったりしてはいけません。

「なにか変だ」と思ったら医師に話しましょう。

人間の身体の働きは一人ひとり少しづつ違いますから、「くすり」に対して身体が起こす反応も同じではありません。
服薬中に身体におかしな変化を感じたら、できるだけ早く医師に報告しましょう。あらかじめどんな変化が起きやすいかを聴いて置くのも良いでしょう。あなたの報告が医師の判断とあなたの治療に役立ちます。

保管は子供の手の届かないところに。

あなたの手もとにある「くすり」の保管責任は、あなたにあります。万が一、お子さんなどが飲み込んでしまったら、どの位の量を飲んだかを調べて医師・薬剤師に連絡して指示を受けてください。

「くすり」の品質は永久的なものではありません。

「くすり」の品質は、温度、湿度、光などの影響を受けやすいものです。温度・湿度の高い台所や浴室には置かないように、また日当たりのよいところに放置しないようにしてください。

また、手もとで6ヵ月以上たった「くすり」は、整理して包装からとりだして、誤用されないよう処分してください。


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