体調の変化に少しでも早く気づくことができれば、深刻な事態を避けることができます。
〈「おや」、「へんだな」、「いつもとちがう」に早く気づく〉
○日頃の元気な状態を知っておく
体調の異変に気づくためには、日頃の元気な状態を知っておく必要があります。体温や血圧など数字でわかるものと、顔色や食欲など数字ではわからないものがあります。
○思い過ごしだと思っても、「へんだな」、「いつもとちがう」と思ったら1~2日間は気をつけるように(観察)しましょう
○迷ったら医療機関に受診を
受診するかどうか迷った時点で、身体は変調の兆しがあると思うべきです。夜間や休日に重症になることを思えば、早めに医療機関へ受診することをお勧めします。
○自分の身体と周りの人への気付きを
自分の身体の声に、常に耳を澄ましましょう。また、家族や職場の仲間にも気を配ってみましょう。家族や同僚が元気でいてくれることも、自分のプライベートや仕事の充実につながります。
○間違っても大丈夫
対応したけれども結果大丈夫だった場合は、「何ともなくてよかった」と思うことが大切です。間違いたくないからと、対応のタイミングを見逃さないようにしましょう。
〈特に注意を要する場合〉
○意識がもうろうとする
意識レベルの低下は、脳や循環器(心臓や血管)、呼吸器など生命の維持をつかさどる臓器の影響が考えられます。
○強い痛み(疼痛)を感じる
痛みは他人には共有できません。主観的なものなので、迷ったら医療機関への受診をお勧めします。周りの人であれば表情や姿勢などの変化の気づきも重要です。
○こんな症状も要注意
同じ側の手足に麻痺が起こる、言葉が出づらい、顔面蒼白で冷や汗がでる、息苦しい、吐気・嘔吐、下痢を繰り返すなどの症状は、脳卒中や血圧の低下、呼吸器の異変、集団感染などの可能性が考えられます。
〈子どもは急変しやすい〉
子どもは、言葉で伝えることが苦手な場合も多く、症状が急激に進む特徴があるので、特に早めの対応が大切です。夜間や休日の対応を避けるためにも、週末の夕方は、迷ったらかかりつけ医に相談することをお勧めします。
〈高齢者は症状が出にくい〉
高齢者は、深刻な状態になっても痛みや症状を感じたり訴えたりすることが少ない場合があります。肺炎でも熱があまり上がらないこともあります。おかしいと思ったら、医師へ早めに相談しましょう。
救急車で病院へ行ったほうが良いのか迷った時は、下記のサービスを利用することも有効だと思います。
★ 病院案内/救急電話相談 ♯7119
★ 小児救急医療電話相談 ♯8000
~協会けんぽ福岡支部メールマガジン 第87号より