〈「夏バテ」はどんな状態?〉
日本特有の高温多湿の夏。その中で体の動きが正常に機能しなくなって起こる体調不良のことを総じて「夏バテ」と呼びます。身体の調整機能が低下し、疲れやすくなる、食欲の低下、体重減少、頭痛などの症状が出ることがあります。
〈夏バテ予防のポイント〉
○水分をとる
・冷たすぎない水をこまめにとりましょう。1日1500ml以上を目安に
・スポーツドリンクの飲み過ぎに注意
日頃の水分は、水がベスト。スポーツドリンクは吸収されやすいですが、糖分も多く含まれているので飲み過ぎには注意が必要です。
○アルコールの飲み過ぎに注意
アルコールは利尿作用があり脱水になりやすくなります。深酒の次の日は特に要注意です。猛暑の時期はお酒の飲み方に注意しましょう。
○冷えすぎを防ぐ
夏バテの大きな原因は温度差です。冷房を使用する場合は、外気温と室温の温度差を5℃以内に。また、羽織るもので調整しましょう。
○睡眠をしっかりとる
夜更かしを避け、毎日できるだけ同じ時間に就寝し、規則正しい生活を心がけましょう。休日の前でもできるだけ睡眠のリズムを壊さないようにすることをお勧めします。
○食事をきちんととる
夏は暑さで汗をたくさんかきます。大量の汗によって多くのビタミンやミネラルが失われます。1日3食をしっかりとり、できるだけバランスよく食べることが大切です。食事を抜く(欠食)ことを避ければ、多くの場合は、塩分を加えてとる必要はあまりないと言われています。
オススメの栄養素、食材
・たんぱく質・・・しっかりした身体をつくる(肉、魚、卵、豆製品など)
・ビタミンB1・・・不足すると疲れやすくなる(豚肉・ごま・うなぎ・大豆・かつお・玄米など)
・香味野菜・・・ビタミンB1の吸収を良くする(玉ねぎ・長ネギ・にんにく・しょうが・にら など)
・ビタミンC・・・抵抗力を高める(枝豆・トマト・キウイ・赤ピーマンなど)
・酸味の食材・・・食欲増進、疲労回復(柑橘類・梅・お酢など)
・ネバネバ野菜・・・胃粘膜を保護し、たんぱく質の消化吸収を助ける(オクラ・山芋・モロヘイヤなど)
○その他
軽い運動や、ぬるめのお湯につかることも自律神経を整えるのに有効です。
~協会けんぽ 福岡支部メールマガジン 第98号より