〈睡眠の役割〉
○脳や体を休ませる ○脳の過熱を防ぐために体温を下げる
○エネルギーを保存させる ○身体の成長(成長ホルモンの分泌)
○免疫機能を高める ○記憶の固定 など
睡眠は、ストレスから開放される最大の行為です。睡眠は、食べることや排泄することと同じくらい、生きていくために必要なことなのです。
〈睡眠障害を引き起こす主な原因〉
睡眠障害を引き起こす原因として以下のことが考えられます。
○体内リズムの乱れ ○不安やストレス
○身体やこころの病気、アルコール、薬剤 など
〈体内リズムの乱れが注目されています〉
今回は、体内リズムの乱れについて考えてみましょう。
私たちの体は生体(体内)時計があって、25時間に設定されています。それを24時間に調整しないと、実際の時間とどんどん離れていって、睡眠はもちろん、体調全体が乱れていきます。24時間に調整するために関わる項目として、家庭や会社などの生活のリズム、食事、運動、温度や湿度などの環境、活動や休止のリズム、自律神経のバランス、ホルモン系、代謝機能、明暗のリズムがあげられます。いいかえれば睡眠は日常生活の中で自分を取り巻くすべての環境に関係しているのです。
〈朝日を浴びることが大切〉
毎朝、9時までの朝日を浴びることが体内時計をリセットすること大きく役立ちます。夜更かしした日でも、一旦朝は起きて、朝日を浴びましょう。逆に、夜勤明けの場合は、サングラスなどを着用してなるべく朝日を浴びないようにして、日中に寝る時も遮光カーテンなどを利用して部屋を暗くするようにしましょう。
〈休日の睡眠について〉
朝起きたときからおよそ16時間後にメラトニンというホルモンが分泌されます。それが質の高い睡眠へと導いてくれます。週末に朝寝坊するとメラトニンの分泌時間が夜中になってしまい、なかなか寝付けなくなってしまいます。このリズムを取り戻すために4日程度かかると言われています。リズムを取り戻せないまま、また週末です。朝寝坊はいつもの起床時間から2時間以内にして、朝9時までには起きるようにしましょう。
〈昼寝について〉
どうしても眠たくなったら昼寝をしてもいいでしょう。しかし、長時間、寝てしまうと逆に脳に負担がかかり、起きた後も疲労を感じてしまいます。昼寝の時間は15~30分がベストです。
~協会けんぽ 福岡支部メールマガジン 第102号より