〈タバコに含まれる主な有害物質〉
○ニコチン
殺虫剤成分にも使われている猛毒です。胃潰瘍や十二指腸潰瘍なども引き起こすことがあります。全身の血管を収縮させて、皮膚の温度を低下させ、心臓や血管に負担をかけます。また、やめたくてもやめられないという習慣性がついてしまう主な原因物質です。
○タール
発がん性物質を40種類以上含んでいて、肺ガンをはじめ多くのガンの原因になります。
○一酸化炭素
動脈硬化を進行させて、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こします。血液中で体に酸素を運ぶ役割を担うヘモグロビンと結合して軽い酸欠状態を起こし、持久力や作業能率が下がります。
〈タバコを吸うとどのくらいガンの死亡率が上昇するのでしょうか〉
タバコを吸わない人でももちろん、ガンで死亡することはあります。その数を「1.0」とするとタバコを吸う人は何倍死亡の危険度が高いかという推計があります。
口腔ガン3.0倍 喉頭(のどの奥)ガン32.5倍 食道ガン2.2倍
肺ガン4.5倍 胃ガン1.5倍 肝臓ガン1.5倍 膵臓ガン1.6倍
膀胱ガン1.6倍 子宮頸ガン1.6倍 (喫煙と健康に関する計画調査より)
タバコの煙には、200種類以上の有害物質が含まれています。有害物質が身体の中に入ると血液に溶けて全身を巡り、さまざまな病気や障害の原因になります。また、妊娠中の喫煙は胎児に様々な影響を及ぼします。
〈タバコが及ぼすその他の影響〉
○肌の老化が促進される
タバコを長期間吸うことで肌の老化が進むと言われています。
○歯肉(歯ぐき)の老化が促進される
歯周炎が進行し、歯周病が悪化しやすくなります。
○歯が汚れやすい
タバコの煙はヤニという形で歯の表面に残り、タバコを吸う人の歯はザラザラして菌がつきやすく、歯石もたまりやすい傾向にあります。
~協会けんぽ 福岡支部メールマガジン 第105号より