■睡眠とは
周期的に繰り返す意識を喪失する生理的な状態のことを睡眠と言います。人間の3大欲求のひとつとされています。人間にとっての最も良い睡眠時間は、諸説ありますが約7時間といわれています。短くとも6時間は確保しないと、日常生活に支障が出てくる場合が多くなります。
〈不眠度チェック〉
以下の8項目の質問で、過去1ヵ月間に少なくとも週3回以上経験した項目が複数あって、日常生活に影響があると感じたら、医師に相談することも大切です。
○寝つき(布団に入ってから眠るまでに要する時間)が、いつもより時間がかかるようになった
○夜間、睡眠途中に目が覚めてかなり困ったり、まったく眠れないことがある
○希望する起床時間よりかなり早く目覚め、それ以上眠れなかった
○総睡眠時間が、かなり・あるいは全く、足りなく感じる
○全体的な睡眠の質(睡眠時間の長さにかかわらない)に、かなり・あるいは非常に不満がある、またはまったく眠れなかった
○日中の気分(睡眠時間の長さにかかわらない)が、かなり・あるいは非常に滅入る
○日中の活動について(身体的および精神的)、かなり・あるいは非常に低下した
○日中の眠気が、かなり・あるいは激しくある
睡眠に関わる代表的な疾患として、不眠症・睡眠時無呼吸症候群(SAS)・むずむず脚症候群などがあります。ひとりで悩まないで早めに医師(睡眠外来など)に相談しましょう。
〈ゆっくり気持ちよく眠りにつくために〉
○睡眠のサイクルを固定しましょう。特に起床時間を同じにすると効果的
○朝起きたら、カーテンを開け、日光を浴びましょう。体内時計は25時間と言われています。これをリセットするためには朝9時までの朝日を浴びることが大切。特に休日の朝寝坊のサイクルを取り戻すのに3日程度かかることもあります
○日光を浴びた後1時間以内に朝食をとりましょう。朝食をとることも、身体のサイクルを整えるのにとても役立ちます
○寝る数時間前に入浴やストレッチなどを行いましょう。体温を上げることで、眠りにつく時に体温が低下し眠りやすくなります
○寝る30分~2時間前から室内の照明を暗くしてみましょう
○睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安心なので相談してみましょう。寝酒は睡眠の質を落とし、肝臓や膵臓にも負担がかかります
○自分なりのリラックス法を持ちましょう。心地よい音楽・ぬるめの入浴など、習慣にするのも効果的です
~協会けんぽ 福岡支部メールマガジン 第109号より