【カフェインの効用】
カフェインは神経興奮作用があり、適切に摂取すれば、眠気覚ましや集中力のアップに役立ちます。一方で、摂取量が多すぎると、めまいや頭痛、脈の増加、興奮、不安、震え、不眠、頻尿が起こります。また、下痢や吐き気、嘔吐などの不快な胃腸症状を起こすこともあります。
長期的な作用として、人によっては、高血圧のリスクが高くなる可能性があることや、妊婦が高濃度のカフェインを接種した場合、胎児の低体重につながる可能性も報告されています。
【カフェインが含まれているもの】
コーヒー、紅茶、緑茶に含まれていることはよく知られていますが、チョコレートやコーラなどにも含まれています。特に市販のエナジードリンクには多くのカフェインが含まれており、1本あたりコーヒー2杯分に相当するカフェインを含むものもあります。糖分も多いので、たまに飲むくらいなら問題ないのですが、習慣的に飲むことは避けたいですね。
【カフェインの適量は?】
個人差があるため、日本だけでなく国際的にも1日の摂取許容量は定められていません。そこで、先に記載したような、過剰摂取による副作用が出る量は、人や体調によっても違うと言えます。気になる症状が出た時は、飲むのをすぐやめることが大事です。
ちなみに、米国食品医薬局(FDA)では、健康な大人であれば、1日当たり400mg(コーヒーだとマグカップ約3杯程度)までであれば健康への悪影響はないとされています。
カフェイン飲料で得た元気は、「元気の先借り」とも言われます。効果が切れたときは強い疲労感を感じることもあるので、そのときは、しっかり休んで、本当の元気を取り戻してくださいね。
(出展)農林水産省:カフェインの過剰摂取について
厚生労働省:食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A
~協会けんぽ福岡支部 メールマガジン 2022年11月30日発行 より