●検診の「血中脂質」に注目
私たちの血液中に含まれる脂質には、コレステロールや中性脂肪が存在します。
「コレステロール」や「中性脂肪」と聞くと、”健康によくない”というイメージを持ってしまいがちですが、中性脂肪は体を動かすための貯蔵用のエネルギー源となり、コレステロールは細胞膜やホルモン、胆汁酸のもとになる体に必要不可欠なものです。
大切な働きをするこれらの脂質ですが、LDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪が増えすぎたり、HDLコレステロール(善玉)が少なすぎたりすると、「脂質異常症」につながります。
脂質異常症になっても自覚症状はありません。気がつかないまま放置すると動脈硬化(血管が弾力を失い、もろくなる状態)を促進し、命に関わる脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。
そこで、健診を受けて脂質の異常を早期発見することが大切になります。
~全国健康保険協会 お役立ち情報 2019年7月号より