○ 男性に多く見られる痛風
「高尿酸血症」が原因で起こる代表的な病気が「痛風」です。
高尿酸血症が続くと、血液中に溶けきれなくなった尿酸が結晶となり、足の親指のつけ根や足首の関節などの部位に蓄積します。そしてその部分に激しい炎症が起こり、針を刺すような激痛が生じる痛風発作が起こります。
痛風は女性より男性のほうが圧倒的に多い病気です。なぜなら、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには、尿酸の排泄を促進する働きがあり、女性はもともと血液中の尿酸値が男性に比べて低いためです。しかし、閉経後には、エストロゲンの分泌が低下し尿酸値が上昇して、女性でも痛風にかかる人が増える可能性があります。
かつて痛風は、ご馳走ばかり食べている人の病気と考えられ、「贅沢病」などといわれてきましたが、食生活が豊かになった現在では、誰でもかかり得る病気といえます。
~全国健康保険協会 お役立ち情報 2019年9月